油断禁物!うつ病患者が回復してきた時に周りに気をつけて欲しいこと
うつ病になった自分の家族や友人が、ちょっと回復してきたら
周りの人もホッとすると思います。
しかし、この時期が完治に向けてとても大切な時期で
危険な時期でもあるという事をご存じでしょうか?
今日は、うつ病患者がどのように感じているかをみながら
周りの方に気をつけて欲しい事をお伝えしたいと思います。
まず、1つ目は
体調が回復してきたからといって安心して
プレッシャーをかけないでほしい。
この場合の「プレッシャー」とは
「もっと良くなる事」を指します。
うつ病患者は元来真面目な事が多いので、
周りからのプレッシャーを感じると
「元気な自分を見せないと!!」
とまた頑張り過ぎてしまう事があります。
また、体調が悪くなっても回復してきたと喜んでいる周りの人に
心配をかけたくないので無理に元気な振りをしてしまう
その結果、無理をした分
波が来てまた体調を崩して落ち込んでしまう
回復してきた事を、一緒に喜んでくれるのはとても嬉しいです。
しかし、
「うつ病は今日良くても明日落ち込む、
という波を繰り返しながら治る病気」だと知ってほしいなと思います。
~心の声のイメージ~
周りの家族など
「だいぶ元気になったね!これで、家事もしてもらえるし
外出も一緒に出来るかな?」
うつ病患者
「そ・・・そうだね。ありがとう。」
(いやいやいや!まだ、落ち込む時も多いんですよ!
いきなり、家事とか出来る気がしないし私を追い詰めないでーー!!)
これが、完治した後だと・・・
周りの家族など
「だいぶ元気になったね!これで、家事もしてもらえるし
外出も一緒に出来るかな?」
元うつ病患者
「うん、大丈夫だと思う!ありがとう」
(心の叫びなし)
こんな感じになると思います。
あと、もう1点、回復してきた時に気を付けて欲しい事があります。
「自殺には注意した方がいい」
底期を脱出した、うつ病患者は少し動ける元気が出てきます。
そして、頭が働き出す分、具体的に考えて行動してしまう可能性があります。
昨日、元気そうに見えていても、次の日死んでしまった
という事もあるようです。
うつ病患者が自殺をほのめかしている時は
「寂しい・気持ちをわかって欲しい」
と訴えている事も多いです。
こういう時、周りの方は不安になるかもしれませんが
まず、その気持ちを受け止めてあげて
「○○が死んでしまったら、自分は凄く悲しい」
という事を伝えてあげて下さい。
ここで大切なのは、
「周りの誰か」が悲しむのではなく
「自分が」悲しい、という点です。
自分の気持ちをそうやって率直に伝えてくれたら
うつ病患者の心に響くと思います。
周りの方には、本当に苦労をかけると思いますが・・・
対応次第で回復は間違いなく早まっていきます。
主治医が、もう病院に来なくていいと言って、
断薬に成功するまでは闘病は続きますので一緒に戦ってあげて下さい。
周りの方に参考になる一冊です