友人がうつ病になった時の接し方の基本
仲の良かった友人が突然うつ病になったら
周りの方はどのように対応していいか悩む事も多いと思います。
「家族がうつ病になった時の接し方・してほしいたった1つの事」
にも少し書きましたが、今回は「友人」としてうつ病患者にどう接するかをお伝えします。
基本は、上の二つの記事の内容が大切になりますが
友人と家族は、距離感も少し違うのでその辺りも踏まえて
お話出来ればと思います。
まず、うつ病患者が求めているのは基本的には
「これまでと同じ態度」です。
気を使いすぎて、病人扱いされ過ぎるとちょっと
辛かったりもします。
そして、病気であろうとなかろうと
「私は、何があってもあなたの友人です」
と伝えてあげて下さい。
この事が伝わると、うつ病患者は本当に安心します。
何よりもおびえているのが
「病気になった自分だと、友達でいてくれないのではないか」
「心の病気になったと思われて、嫌われるのではないか」
このような事です。
ただ、そうは言っても出来れば避けた方がいい対応もあります。
「気分転換に○○しよう」と言う
健康な人にとっては、何の問題もない言ってしまいがちな
セリフなのですが、この言葉はうつ病患者にとっては結構厳しいです。
まず、うつ病は「気分」の病気ではなくて「脳」の病気なので
気持ちの持ちようで解決する問題ではありません。
次に、体調が悪い事も多いですし、意欲も低下しているので
誘われても「よし、やってみよう」という気が起こりません。
私も
「○○に美味しいお店があるから行こう」
「○○で好きな展示をやってるから見に行こう」
「滝の流れているキレイな場所に行こう」
など、いろいろ言われましたが
せっかく言ってもらっても動けない自分が辛くなり
余計落ち込んだりもしました。
(完治した今となっては、心配して言ってくれていたのは十分にわかります。
いや~申し訳ないです^^;)
逆に嬉しかったのが、家や家の近くまで会いに来てくれた事です。
当時私は、ほとんど外出が出来ない程に重症だったので
傍に来てくれた事が凄く嬉しかったですし
その場で話を聞いてくれたのもとても感謝しています。
基本的には、「今まで通りに接してもらって大丈夫」ですので
怖がらずに、友達でいて下さいね。
本当に辛い時に、そばにいて優しくしてくれた人の事を
うつ病患者は決して忘れる事はないですし
大切にしようと心に誓うと思います。
英語のことわざで、まさにそうだと思ったものを紹介して
今回は終わろうと思います。
A friend in need is a friend indeed.
「まさかの時の友こそ真の友」
「in need」(必要とされる状況)と「indeed」(本当の)
でとても綺麗な韻を踏んでいる所も
お気に入りポイントだったりします(笑)
友人の方にも参考になる一冊です